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今年度の健康づくりメールマガジンは「高血圧予防!生活習慣見直しのコツ」をテーマとし、今月は「健康的にお酒を楽しむには?」をお届けします。
■お酒と血圧の関係■
飲酒してすぐは、血圧は下がりますが、一定量以上を飲み続けると高血圧の原因になるため、飲酒は適度な量にとどめることが高血圧対策となります。日本では飲酒の適量を純アルコールに換算する「standard
drink(基準飲酒量またはドリンク)」が定められており、1ドリンク=10gという基準量が使用されています。男性は2ドリンク以下/日、女性は男性の半分の1ドリンク以下/日が適量です。(2ドリンクはおおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ウィスキー・ブランデーはダブルで1杯、ワインは2杯、1ドリンクはその半分が目安となります。)
■お酒と食事のバランス■
飲酒の速度が速いと血液中のアルコール濃度が急に高くなり、早く酔ったり、お酒による体の障害が生じやすくなったりするため、食べながら飲むという習慣は健康を確保するために大切です。多量に飲酒をしてしまう人は、休肝日を設ける、飲酒の機会をなるべく避けることもひとつの方法です。
お酒を飲むときに、ごはんを抜く人もいますが、お酒はごはんのかわりになりません。その理由は、ごはんに含まれる糖質は、体を動かすエネルギー源になりますが、アルコール類にはそのような働きはなく、アルコールのカロリーは体内に蓄えられることもないためです。そのため、アルコールはエンプティーカロリー(空っぽのカロリー)とも呼ばれています。
「アルコールはエンプティーカロリーだから太らない」と思うかもしれませんが、そうではありません。アルコールは肝臓で分解されますが、その時に中性脂肪の合成が促され、さらにアルコールを飲むと脂肪が分解されにくくなるというメカニズムがあるので、お酒と一緒に唐揚げや串揚げ、ポテトフライなど脂肪や糖質たっぷりのおつまみを食べると、脂肪がつきやすく、肥満の原因になります。そのため、一回の飲酒量や、飲酒の頻度を減らすなど、飲み過ぎないようにしましょう。
また、肝臓に負担をかけないためにも、食べながら飲むことは大切ですが、お酒は食欲を増進させるので、食べ過ぎないような注意も必要です。
飲酒は適度な量にとどめ、良質のたんぱく質がとれる主菜やビタミン、ミネラルが豊富な冷やしトマト、枝豆、お浸しなどの副菜も上手に選んでお酒を楽しみましょう。
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