富津の里山に立つグランピング施設「和心村」。昨年の11月にリニューアルをおこない、
国内でも珍しい長屋門をベースにした2棟が完成した。近年注目されているグランピングだが、
里山の古い建物とキャンプを融合させるコンセプトはちょっと珍しい。オーナーご夫婦が伝えたい里山の魅力を聞いてみた。
和心村はどんな経緯でオープンしたんですか?
私は中国出身ですが、長く日本に住んでいます。現在は日本国籍で夫は台湾出身です。ずっと東京で働いていたんですが、コロナ禍をきっかけにちょっと落ち着いた場所で暮らしたいな、と思うようになったんです。そこで見に来たのが富津でした。里山の雰囲気と古民家のたたずまいに一目惚れして、すぐに移住を決めました。このステキな雰囲気を多くの人とシェアしたくて、グランピングの経営を始めました。
けっこう大変なタイミングでしたね。
コロナ禍ということもあり、最初は周囲の方々とあまりコミュニケーションが取れませんでしたが、徐々に交流をもてるようになり、今では近隣の方々に支えられながら楽しくやっています。富津市高溝という地域は商売をしている方も少なく、外国出身の私たちを受け入れてくれるのか心配でしたが、地元の人がスタッフとして働いてくれるようになり、地域に溶け込めていけました。それがとても光栄でうれしいです。
古民家とグランピングの融合は斬新ですね!
そうですね、特に長屋門をベースにした宿泊施設は日本でもここだけだと思います。部屋の中の梁も一部200年近く前のものをそのまま使っていますので、なんとも言えない味わいがあります。まだ少ないですが、外国から来るお客様に日本の里山のおおらかさを感じてもらいたいなと思っています。施設内は、山羊、犬、猫がのんびり暮らしています。動物好きの方も癒やしを感じていただきたいですね。
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