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かわさき消費生活メールマガジン第209号

〜かわさき消費生活メールマガジン〜
家族が困らないために・・・デジタル終活を考えましょう

【相談事例】
2年前に亡くなった夫のクレジットカードの明細に毎月1,000円の請求が上がっていた。調べたら、アーティストのファンクラブの月会費だとわかった。カード会社にファンクラブの連絡先を問い合わせたら「当社でもわからない」と言われた。連絡できないならクレジットカードを退会すると申し出たら、「退会しても請求は止まらない。請求金額が増え続けて高額になる。」と言われた。仕方ないのでカードは退会せずに今も払い続けている。調べてファンクラブのホームページにはアクセスできたが、IDやアドレスがわからず退会できない。何とか退会したい。

■アドバイス
●故人が使用していたスマホやタブレット、パソコンなどのデジタル機器に保存されているデータや、インターネット上の契約やサービス等を総じて「デジタル遺品」と呼びます。この「デジタル遺品」に関する相談が寄せられています。
●事例のように、有料会員サービスの事業者は契約者の生死を把握できないので、契約者が死亡しても解約されません。また、ほとんどの有料会員サービスは自動更新なので、解約しない限り契約は更新され、請求は続きます。
●解約するためには、電話または問合せフォームからファンクラブに問い合わせることになります。その際、契約者と問い合わせた人との関係を明示し、契約者のIDやアドレス、パスワードが不明であることを伝えて解約を申し出ましょう。
●こうしたデジタル遺品について、残された家族が困らないように、事前に「デジタル終活」をしておきましょう。
●オンラインで契約するサービスは、契約書が紙ではなくメールやメッセージアプリ等で交付されているケースがあり、遺族は簡単に見つけられません。契約したサービス名・ID・パスワードを日頃から整理しておきましょう。
●利用していないサイトやSNSのアカウントは削除しておきましょう。SNSのアカウントは、本人の死後にパスワードの定期的な変更等の管理が行われなくなると、乗っ取りや情報漏洩等、不正利用のトラブルに繋がります。
●いざというときに備えて、スマホ等のアカウントにアクセスできる人を指名しておくと安心です。スマホのソフトウェア提供事業者では、アカウントの保有者が亡くなった場合に、誰がそのアカウント情報にアクセスできるようにするのかを設定できるサービスを提供しています。
●亡くなったご家族の「デジタル遺品」について困ったとき、対処法がわからないときには川崎市消費者行政センターにご相談ください。

その他の相談事例はこちらから
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/256-4-16-1-3-0-0-0-0-0.html

ここに掲載する相談事例は、掲載時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違いますので、消費者行政センターにご相談ください。

川崎市消費者行政センター
電話044-200-3030
月〜金曜日 午前9時から午後4時まで
(金曜日は電話相談のみ午後7時まで受付)
土曜日 午前10時から午後4時まで
(土曜日は電話相談のみ受付)
※日曜日・祝日・年末年始(12/29から1/3)を除く。

発行・編集 川崎市消費者行政センター 
許可なく記事を転用することを禁じます。

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  • 登録日 : 2025/03/25
  • 掲載日 : 2025/03/25
  • 変更日 : 2025/03/25
  • 総閲覧数 : 17 人
Web Access No.2645589