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市長の日記「いっせい防災訓練、秋の諸行事」

文化の日を挟んだ11月初めの連休、各所で諸行事がありました。
 2日は朝から小田原市いっせい総合防災訓練。警報級の雨を心配しましたが、午前中はさほどひどくはならない見込みであり、予定通り実施。市役所7階に設置された災害対策本部の準備状況を確認後、市内全ての広域避難所一次施設(小中学校)において実施される訓練の様子を、両副市長および教育長と分担して拝見させていただきました。
 雨降りのため広域避難所に参集すること自体が難しい状況でしたが、ほとんどの広域避難所には大勢の市民の方が集結。それぞれ用意された訓練メニュー(マンホールトイレや仮設トイレ組み立て、応急救護の訓練、給水訓練、ペット受け入れ態勢の準備など)に取り組んでおられました。甲府市からは給水車も派遣頂き、三の丸小学校にて市民に給水の方法等について実演。また各地では、地元の消防団の皆さんが大活躍。地域の災害対策には文字通りなくてはならない存在です。
 この日の夕方から、台風崩れの前線が通過、小田原でも記録的短時間大雨情報、大雨警報及び土砂災害警戒情報が発表されたため、急遽、土砂災害避難場所を開設しました。さいわい人的被害の報告は入っていませんが、天候の急変による対応の難しさを感じました。

 2日午後には、小田原市立中央図書館(かもめ図書館)にて、「小田原の図書館を考える会」の皆さんが主催した講演会「『学校図書館』って何?」が開催され、前半のみでしたが参加。図書館長や教育委員会指導主事、学校司書の皆さんから、現在の学校図書館の活動の様子や、子どもたちの読書促進に向けた工夫、他自治体の取り組みなどが紹介されていました。
 私は聞けなかったのですが、後半には専修大学文学部の野口武悟教授による講演もあり、学校図書館が果たしうる役割や市立図書館との連携などが語られました。私も、今後取り組むべき課題のひとつであると認識しています。

 3日は「特異日」らしく、前日とは打って変わって秋晴れに。
 朝一番で、スポーツ会館で行われていた「北条剣道祭」へ。毎年正月に参加する小中学生主体の「武道はじめ式」とは異なり、この大会は成人が対象で、年齢別・段別に試合が組まれ、最期は七段同士というハイレベルの対戦まで行われるもので、会場には緊張感も。剣道の世界も競技人口が減っている傾向のようですが、我が国が誇る武道として、今後も受け継がれていってほしいと願います。

 移動して、ダイナシティで行われていた「おだわらゼロカーボンフェア」へ。市内の民間事業者や市民などから構成される「おだわらゼロカーボン推進会議」と市が主催するイベントで、ダイナシティウェストのキャニオンや屋外をフルに使って、様々な体験コーナーや展示が繰り広げられていました。
 その中で、第13回「おだゼロ絵画・ポスターコンクール」の表彰式に参加。県西地域2市8町の小中学生から寄せられた255もの作品のうち優れたものを表彰。私も作品を拝見しましたが、作品のテーマ設定から表現力まで、とても高いレベルだと感じました。表彰状を受け取る一人ひとりの児童生徒の皆さんのまっすぐな眼差しに、大人としてしっかり応えなければと感じました。

 三の丸ホールでは、令和6年度「小田原民俗芸能保存協会 後継者育成発表会」が開催。年々充実する各団体の演目を、来場した多くの皆さんがじっくりと見守りました。各団体では担い手の高齢化が進んでいる半面、それぞれにしっかりと若手の育成が取り組まれており、ステージ上には若者や子どもたちの姿も多く、拍手喝さいを浴びておられました。

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