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市長の日記「総合教育会議で給食を議論 ほか」

小田原市内での災害発生時における各種復旧対応には、地域で事業を営んでおられる各分野の事業者の皆さんに多大なるご尽力を頂いています。6日、その中心的な団体である「小田原市防災協定団体協議会」の皆さんと今後の災害対応について意見交換を行いました。この団体は、土木建設、管工事、電気設備、測量、環境緑化、建築の各分野の協同組合から構成されており、この日は各組合の代表の皆さんが参加。市側からも、災害対応に関係する部局長らが出席。
 広い市域のどこでどのような被害が発生しているかについての情報収集、河川の氾濫を防ぐための水防策、災害復旧に不可欠な道路啓開作業、電気設備等の保守や復旧、土砂崩れや道路崩落の復旧、被災した建築物の危険度判定などは、小田原市の職員体制だけではとてもカバーしきれず、それぞれの専門性を有する民間事業者との連携と協力が不可欠です。
 これまでにも数知れず、こうした皆さんの協力によって災害の被害を最小限に食い止めたり、災害後の復旧が迅速に進んだりしてきているのですが、今後は平時より緊密に連携し、災害時を想定した指揮系統や役割分担などを明確にするべきこと、加えて、集中豪雨や震災時に被害が想定される個所を事前に把握し予防策を講じるといった取り組みも必要との認識を共有。今後具体に検討を進めることとしました。地域の防災力の維持向上において、こうした地域事業者の皆さんとの関係は極めて重要です。

 7日、今年度第1回目の総合教育会議が、曽我小学校を会場に開催されました。小田原市の教育の在り方をめぐり根本的かつ多角的に意見交換を行い、具体の政策に反映する重要な会議体で、市長が統括することになっているものです。
 今回のテーマは「学校給食について」。昨今、地方自治体では学校給食の無償化が進み、小田原市でも段階的無償化を目指していますが、それ以前の課題として、学校給食の質の向上、食材費の高騰への対応、地場産食材の活用の意義などが話題となっており、本市の学校給食の現状と今後について、様々な意見が交わされました。
 曽我小学校では、学校のすぐそばに田んぼがあり、種もみの準備から収穫までのすべての作業を児童たちが手掛け、収穫したお米は自校炊飯で子どもたちが食べています。会議に先立ち、教育委員の皆さんと一緒にこの日の給食を頂きましたが、内容・量ともに十分なものだと感じました。その後は各学年の給食の様子などを見て回りました。
 会議では、小田原短期大学の中村眞樹子准教授より、学校給食の役割や重要性、今後の課題などについてのお話、市保健給食課長より小田原市の学校給食の現状などについて報告を受けた後、教育委員の皆さんで闊達な意見交換。給食の質をまずは高めるべきこと、費用負担の在り方、食材高騰への対応、安全な地場産食材の確保、食材を子どもたちが作る可能性、給食に関する情報を保護者に伝えることの重要性などが、ご自身の経験や現役保護者としての立場などからも語られ、非常に有意義な意見交換となりました。
​  小田原市では新しい学校給食センターが竣工しますが、共同調理・自校調理のいずれにせよ、育ち盛りの子どもたちの心と体の健康に大きな影響を及ぼす給食のレベルアップに向け、地域全体で学校給食を支え、しっかりと取り組んで行くことが確認できた会議となりました。

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