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市長の日記「全国梅サミット、地球環境サミット、こゆるぎ座」

21日、群馬県安中市で開かれた全国梅サミットに参加してきました。全国随一の生産地である和歌山県みなべ町のような生産梅林、偕楽園に梅が咲き誇る水戸市のような観光梅林など、様々な形で「梅」による地域活性化に取り組む全国13の市町が加盟しており、毎年持ち回りでサミットが開催されてきました。小田原市でも過去に2回開催されています。
 安中市には約3万5千本の梅があり、生産梅林として受け継がれています。小田原と同様、生産者の高齢化や担い手不足など、梅を取り巻く厳しい状況の中、地域おこし協力隊の若者たちが地元の生産者や農家の女性たちと連携し、様々な活性化策を展開しています。
 その中核は、何といっても人づくり。「梅の学校」や「梅サポーター」、小学生に対する「梅学習」など、地元の人材育成に加え、関係人口の拡大に意欲的に取り組んでおられます。また、生産梅林ですが観光面の開発も進め、花の時期のライトアップ、そしてこの春からはGPSを活用した梅林のナイトコンテンツも。小田原でも大いに参考にさせていただきたいと感じました。

 翌朝、安中から東京へ。池袋で開催された「ワーカーズコープ 地球環境サミット」に参加しました。
「ワーカーズコープ」は、「働く人や市民が出資、経営に参加し、民主的に事業を運営し責任も分かち合う」協同組合で、この日は地球規模の環境課題に対してできることを、全国各地での実践をヒントに語り合う内容。プログラムの中の記念講演に、以前から地域コミュニティ政策に関しご指導をいただいてきた京都大学教授の広井良典さんが話をされると伺い、私も聴講させていただきました。
 講演のタイトルは「ネイチャーポジティブと自然・ケア・鎮守の森」。人の育ちも、地域コミュニティも、ケアも、私たちの存在の基盤である自然環境をより健やかにしていく流れの中に位置づけていくことが大切、とのお話は、小田原が取り組んできた様々な取り組みが今後目指すべき方向への示唆に富むものでした。広井さんには、改めて小田原でもお話を聞かせていただくことになると思います。

 東京から戻り、三の丸ホールで行われた劇団こゆるぎ座の第71回定期公演を鑑賞。
 今年が創立80周年、戦後80年という節目での演目は、「小田原大手前 終戦物語」。創立50周年でも演じられ、今回が3回目の上演でした。第二次世界大戦前後における、小田原の下町の庶民の暮らし、戦争に巻き込まれていく家族の様子、戦後の復興に向けた希望などが、こゆるぎ座らしい温もりのある演技と演出でしっかりと伝わってきました。郷土の歴史や文化、庶民の暮らしに根ざした市民劇団として、本当に貴重な存在。次回作も今から楽しみにしています。

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  • 登録日 : 2025/02/26
  • 掲載日 : 2025/02/26
  • 変更日 : 2025/02/26
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